RC造でつくる注文住宅は大きく分けて二つあります。建物の重さを柱と梁で支えるラーメン工法と、厚い壁で支える壁式工法です。間取りが自由になるのはラーメン工法ですが、柱が大きくなり、部屋に出っ張ってくる分、使い勝手が悪くなります。壁式工法は壁で建物を支えるために一定量の壁を確保しなければなりません。上下階の壁の位置もそろえなければならないために、間取りに工夫が必要となります。しかし、柱が無いために部屋の中に出っ張りが発生せずに、使い勝手の良い部屋となります。
地震に強いとされているのは、一般的に壁式工法です。耐震壁が多めに入っているために、地震で壊れることはめったにありません。撤去が必要な時に、なかなか壊すのが大変なために手間取ってしまうほどです。
RC造でつくる注文住宅は、重いものを2階の載せても問題にはなりません。木造の建物では重いものは1階に置かなければなりませんが、RC造でつくる注文住宅はその必要がありません。そのために、2階にキッチンとリビングを設けるなど、変化にとんだ間取りとすることが可能です。RC造でつくる注文住宅は、屋根スラブをフラットにすることが多く、1階のスラブ部分をバルコニーとして利用することなどが考えられます。